2013年 10月 18日
高千穂神社通線
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高千穂神社のすぐ近くを通る高千穂神社通線の歩道は、高千穂神社の参道をイメージして作られました。
交差点部には背の高い行灯型の街灯を配置し、その間を埋めるように、背の低い灯籠型の照明が千鳥に配置されています。照明のデザインははさておき、このような高さを抑えた照明は好きですね。
灯りが届く範囲が狭いからいいのです。暗いところがあるからこそ、灯りもよりいっそう引き立ちます。
今回、特に見ていただきたいのはこちらの舗装です。
舗装のデザインの検討に当たっては、CGはもちろん、実際に現地での試験施工も行なわれたそうです。試験施工においては、目地の色も数種類を用意したほか、乾いた時だけではなく、雨で濡れた時の見え方に対する検討も行われたようですよ。
こちらが、整備の際に参考とした高千穂神社の参道です。石張りの形状もよく似ていますね。
町並み整備において、舗装の高質化は良く行われる手法です。まちを元気にしたいと景観と不調和な明るい色彩を用いている場所も少なからず見受けられますが、これは地域の景観の価値を損なう行為ともいえ、むしろ逆効果です。
公共で使うものなのですから、好き嫌いがはっきりするようなものはNGであることを、これらの施設を整備する人は認識すべきなのです。
私は舗装について相談を受けた時はいつもこのようにお答えしています。
「カラー舗装であれば、地域の土の色にあわすのが地域の景観とは調和すると思います。お金を掛けて不調和な色を用いるぐらいなら普通のアスファルト舗装の方がまだマシです。」
「石張りにするなど更なる高質化を行う場合は、地域にあるもの(もしくはその場所に過去にあったもの)をモチーフにするのが良いと思います。そうすることが地域の人はもちろん、訪れる人にも地域の景観と調和したものとして受け入れやすいのではないでしょうか。」
本来、訪れた人に見てほしいのは、舗装そのものではなく、町並みや沿道の商店、地域の宝とも言える寺社仏閣などだと思うのです。
これらが主役で有るべきで、舗装が主役になってはいけません。舗装はあくまで「脇役」か「名脇役」であるべきなのです。
そういう意味では、高千穂神社通線の歩道は、「名脇役」なのかなと私は思うのです。
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次回は11月11日(月) 公共建築の日に開催します! テーマは「公共建築のある景観」です。
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こちらが、整備の際に参考とした高千穂神社の参道です。石張りの形状もよく似ていますね。
町並み整備において、舗装の高質化は良く行われる手法です。まちを元気にしたいと景観と不調和な明るい色彩を用いている場所も少なからず見受けられますが、これは地域の景観の価値を損なう行為ともいえ、むしろ逆効果です。
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「カラー舗装であれば、地域の土の色にあわすのが地域の景観とは調和すると思います。お金を掛けて不調和な色を用いるぐらいなら普通のアスファルト舗装の方がまだマシです。」
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本来、訪れた人に見てほしいのは、舗装そのものではなく、町並みや沿道の商店、地域の宝とも言える寺社仏閣などだと思うのです。
これらが主役で有るべきで、舗装が主役になってはいけません。舗装はあくまで「脇役」か「名脇役」であるべきなのです。
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by keikansan
| 2013-10-18 07:05
| 景観まちづくり