2013年 03月 01日
ランドスケープバリュー
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誰しも自分達の住む町は美しいほうがいいと願っているに違いない。
それでも未だに景観の保全や創出に取り組まない市町村があるなど、景観づくりの取組が進まない理由は何なのか考えてみた。
景観づくりの取組が進んでいない要因は景観づくりの本質やメリットがうまく伝わっていないことにあると私は考えます。
では、なぜ景観づくりの本質やメリットがうまく伝わらないのか
これは私の仮説なのですが、景観づくりの取組を促す分かりやすいメッセージ=キャッチフレーズが不足しているということもひとつの要因ではないかと思います。
障害を取り除く「バリアフリー」やあらゆるものを誰もが使いやすいものにする「ユニバーサルデザイン」
この二つの言葉を例に考えると、これらの対策の普及とこれら二つの言葉の認知度の高まりは決して無縁ではないと私は考えます。
それなら、景観づくりも同様に何らかのキャッチフレーズを決めて、その認知度を高めればその取組も進むのではないでしょうか。
では、どのようなキャッチフレーズが望ましいのか。

ひとつはこれまで専門家の中だけで使われてきた「ランドスケープデザイン」という言葉です。
ランドスケープデザインを単に造園設計や建築設計、橋梁設計といった狭い領域で考えるのではなく、近景・中景・遠景というあらゆるスケールにおいて、「地域が見せたいものを見やすくするデザイン」がランドスケープデザインの本質である。そういう考えを広めていくことが大切ですね。
ユニバーサルデザインのように、ランドスケープデザインを分かりやすく捉え、その取組が出来ているのか客観的に自分達の住む地域や町を見ることが出来れば、地域も町も、もっと美しくなると私は考えます。

もうひとつのキーワードが「ランドスケープバリュー」です。
ランドスケープバリューとは、「地域固有の景観を価値にする考え方」のことです。
美しい町並みを見に多くの人が訪れたり、不便だけど美しい村に住み続けたいと願う人達がいるように、地域固有の景観はその地域に住む人次第で「強み」や「価値」に置き換えることができます。

いかにもありそうなこの言葉、インターネットで検索してもヒットしないので、ひょっとしたらこの言葉は私が日本初の提唱者なのかしら?(笑)
ちょっと飛躍した考え方かもしれませんが、この二つの言葉が広く社会に認知される頃には、バリアフリーという言葉の普及に伴って各地の歩道から段差が無くなっていったように、地域が見せたいものを見えにくくしているものが取り払われていき、日本はもっと美しい国になっていることでしょう。
(写真撮影箇所:上から)
1.宮崎中央公園(宮崎市)
2.英国式庭園(宮崎市)
3.安藤家武家門(宮崎市)
それでも未だに景観の保全や創出に取り組まない市町村があるなど、景観づくりの取組が進まない理由は何なのか考えてみた。
景観づくりの取組が進んでいない要因は景観づくりの本質やメリットがうまく伝わっていないことにあると私は考えます。
では、なぜ景観づくりの本質やメリットがうまく伝わらないのか
これは私の仮説なのですが、景観づくりの取組を促す分かりやすいメッセージ=キャッチフレーズが不足しているということもひとつの要因ではないかと思います。
障害を取り除く「バリアフリー」やあらゆるものを誰もが使いやすいものにする「ユニバーサルデザイン」
この二つの言葉を例に考えると、これらの対策の普及とこれら二つの言葉の認知度の高まりは決して無縁ではないと私は考えます。
それなら、景観づくりも同様に何らかのキャッチフレーズを決めて、その認知度を高めればその取組も進むのではないでしょうか。
では、どのようなキャッチフレーズが望ましいのか。

ひとつはこれまで専門家の中だけで使われてきた「ランドスケープデザイン」という言葉です。
ランドスケープデザインを単に造園設計や建築設計、橋梁設計といった狭い領域で考えるのではなく、近景・中景・遠景というあらゆるスケールにおいて、「地域が見せたいものを見やすくするデザイン」がランドスケープデザインの本質である。そういう考えを広めていくことが大切ですね。
ユニバーサルデザインのように、ランドスケープデザインを分かりやすく捉え、その取組が出来ているのか客観的に自分達の住む地域や町を見ることが出来れば、地域も町も、もっと美しくなると私は考えます。

もうひとつのキーワードが「ランドスケープバリュー」です。
ランドスケープバリューとは、「地域固有の景観を価値にする考え方」のことです。
美しい町並みを見に多くの人が訪れたり、不便だけど美しい村に住み続けたいと願う人達がいるように、地域固有の景観はその地域に住む人次第で「強み」や「価値」に置き換えることができます。

いかにもありそうなこの言葉、インターネットで検索してもヒットしないので、ひょっとしたらこの言葉は私が日本初の提唱者なのかしら?(笑)
ちょっと飛躍した考え方かもしれませんが、この二つの言葉が広く社会に認知される頃には、バリアフリーという言葉の普及に伴って各地の歩道から段差が無くなっていったように、地域が見せたいものを見えにくくしているものが取り払われていき、日本はもっと美しい国になっていることでしょう。
(写真撮影箇所:上から)
1.宮崎中央公園(宮崎市)
2.英国式庭園(宮崎市)
3.安藤家武家門(宮崎市)
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by keikansan
| 2013-03-01 22:20
| 景観まちづくり